アメリカの高校教育

ボーディングスクール

Boarding School

HOME

 

このサイトは個人サイトです。 コンサルタントや塾などとは関係ない個人的な観察や感想を掲載しています。


 ボーディングスクールに入るには

ボーディングスクールに入るにはどうすればよいのか。

それは、まず、本人がやる気を持って入りたいと思っているかどうかが分かれ道となります。 人生の大きな分かれ道になりますので、親と本人がしっかりと相談する必要もあります。
日本からアメリカのボーディングスクールを受験するのは、英語力が大きなハンディとなることは言うまでもありません。 各ボーディングスクールの国別の在籍人数をみると韓国、中国は多いのに日本は少ないです。 これは、教育方針と語学力の差が出ていると思われます。 日本は日本のよい高校へ行き日本のよい大学へ行き日本のよい会社に就職するという伝統的な人生ルートがあり、海外の高校、また大学というのはまだまだあまり評価されない素地があるからだと思われます。 しかし、その割りには日本が誇る東大も世界水準では 20位程度にしかいないという実態も古い日本の伝統が災いした結果かもしれません。 京大は22位。アメリカの大学は世界中から優秀な学生がやってきますので、水準が上がるものわかりますが日本の大学に世界中から入りたいと思ってくることはあまりないのではないでしょうか。 日本であまり知られていないアメリカの大学でも東大よりも上にランクされている大学が多くあります。 (なお、このランキングは入るときの難しさではなく、大学としての成果を総合評価したものとのこと。 また、どの程度正しいかは不明)

こういった基本的な環境の違いがある中、それでも日本からアメリカのボーディングスクールを希望する日本の中学生たちもいます。 しかし、インタナショナルスクール からの進学が多いのが実態です。 フィリップス・アンドーバー、エグゼターといった超難関校にもそれぞれ日本人が10名近く在籍しています。

ボーディングスクールを受験するには、すくなくとも以下が必要です。
@共通試験を受け結果を送付する(SSAT、PSATなど)
A期限までに指定された書類やエッセイ(小論文)などを提出する。
B面接を受ける。 
C期限までに現在通っている学校から指定書式で成績証明と日々の生活態度などに関する書類を学校に直接送付してもらう。
D期限までに指定書式の推薦書を送付してもらう。
ETOEFLを受けて結果を送付する。
他に、これまでの課外授業での成果、たとえば、スポーツの賞、音楽の賞、また、実行してきたことなどをまとめて送付します。

大半のボーディングスクールは毎年1月15日か同月末を期限としています。(その年の9月入学のために) また、面接は、前年の夏ぐらいから随時アポイントを受け付けており、同じく1月末ごろまでに受けます。 英語を日常語としていない生徒には、TOEFLを受けることを義務付けているところもあります。(義務付けていなくとも受けた方が良い)  TOEFL には特に基準をもうけているわけではないようですが、一般的にcBTで250点、iBTで100点ぐらいあれば問題ないようです。 とはいえ、大学生でも日本では、250点は難しい場合もありますので、日本で学習している中学生としては相当 に高い英語力が必要となります。  一方ESLを備えているボーディングスクールではもうすこし点数が低くても良いところもあるようです。 (難関になればなるほどESLは無い )

受験方法を順番に並べると次のようになります。

  1. 夏の終わりごろまでにはボーディンススクール行きたいということを家族で確認する。
  2. 並行してインターネットなどで情報収集する。
  3. すくなくとも秋ごろまでにここかなと思われるところに資料請求する。(インターネット上で出来る) 
  4. 資料が到着したらよく読んで特にそれぞれの学校の考え方を理解する。
  5. www.boardingschoolreview.comなどのサイトでそれぞれの学校のおおよその難易度を理解しておく。
  6. 並行してSSATの受験を申し込む。 11月、12月、1月とあるが、11月か12月に受験すべき。いずれも悪かった場合は1月で最終的な勝負。 SSATの結果 、良かったものを送るようにする。
  7. 11月はじめごろまでには受験するボーディングスクールを決める。
  8. 現在の学校に成績資料などそれぞれのボーディンッグスクールから送付されてきた学校用の用紙を渡して準備してもらう。また、送付してもらう。
  9. 受験するボーディングスクールを決めたら地図を引っ張りだしてきて位置関係を把握し、早速インタビューのアポイント取得を開始する。 アメリカは広いので移動に時間がかかるため、同じ地区にある学校でも1日に3校まわれるかどうかぎりぎりのところ。
  10. 書類はかならず期限までに提出する。 ほとんどのボーディングスクールは1月15日前後を締め切りと設定している。
  11. 書類を送付すると確認をe−mailでくれる学校が多く、また、ウェブサイトで到着した書類が確認できるようにしているところもある。
  12. インタービューを1月までに受ける。
  13. 3月10日ごろに結果が出るのを待つ。 大半のボーディングスクールは3月10日に結果を連絡すると書類に記載している。
  14. 合格した学校を再度訪問して自分にあったところはどこか判断し入学する学校を決定する。
  15. 3月に結果が出ると申し込みの締め切りは4月10日ごろ。 それまでに受かった学校に意思表示し手付金を支払う。
  16. その後は学校側からいろいろな書類が送付されてくる。
  17. 万が一ウェイティングとなった場合は、学校によっては夏ごろまでわからないことがある。

以上、ボーディングスクール受験プロセス自体はそれほど難しいことではありません ので、業者を使う必要もあまりありません。 合否においては、インタビューが一番重要で、次に提出するエッセイが成績が重要な要素となるようです。  エッセイはなんども下書きをしてじっくり考える必要があります。 また、スポーツなどの成績や音楽、芸術関連などこれまでの成果もまとめて送付するようにします。 まとめると以下がポイントです。

それぞれの個別の説明については、それぞれのページを参照ください。

なお、各ボーディリングスクールは以上の結果以外に、家系すなわち、たとえば、親、祖父が代々その学校に通っているといったことも重要視します。 コネのように思われるかもしれませんが、これは列記とした入学基準になっています。兄弟がかよっている場合も有利です。 親の名声 や寄付も列記とした基準です。

<参考リンク>

 

 


ボーディングスクールとは  ■ボーディングスクールに入るには  ■なぜボーディングスクール?
 
ボーディングスクール選び  ■ボーディングスクールの授業科目 ■ボーディングスクールと悩み


 ■
ボーディングスクールの集まっている地域 ■ボーディンスクール FACT SHEET

HOME