|
アメリカの高校教育 |
||
|
アメリカの公立高校 |
||
|
Public High School |
||
|
このサイトは個人サイトです。 コンサルタントや塾などとは関係ない個人的な観察や体験、感想を掲載しています。 |
||
|
アメリカの高校は義務教育 |
||
|
したがい、地域にある公立高校へ進学でき、授業は無料です。
アメリカにはじめてやってくる日本人は、そのような知識が乏しいこともあり、学校地区を気にせずに住宅を選択し、学校に行ってから驚くということが少なくありません。 ある程度知識がある、または、アメリカ生活経験者が知りあいにいる場合には、かならず、学校の良い地域を住宅地として選択
を薦めます。 学校の良い地域は住宅費は高いですが、安全性、学校の質を考えると他に選択はありません。 アメリカでの安全性というのは日本の感覚とは大きく違い、時には命の安全性に直結しています。
公立高校のよしあしは周りの環境に左右され、それが学校の使える予算にも影響を与えます。 公立高校の学力ランクは毎年NEWSWEEKのアメリカの公立高校ランキングで発表されています。
アメリカの高校の多くは9年生から12年生までの4年です。 9年生は日本の中学3年にあたります。 |
||
|
アメリカの高校の授業と成績 |
||
|
アメリカの高校の授業の多くは能力別+選択制度です。 能力別というのは、生徒の学力により同じ科目でも3段階程度のレベルによる授業が用意されています。 それ以上の能力をもった生徒は、大学で勉強することも出来ます。 また、各授業(英語以外)は学年制ではありません。 したがい同じクラスに高校1年生と3年生がまざっていることもあります。 得意科目は伸ばし、不得意科目は、背伸びせずにしっかりと習得できる制度になっています。(すべてが学年制ではないということではなく、上級生だけの科目もあります) 授業は基本の英語、数学、理科、社会、外国語の5教科と、バンド、オーケストラ、コーラスなど音楽、さらに技術養成の製図やコンピュータソフトなどといった好きなものを選択できる教科 もあります。 選択科目は、さまざまなものがあります。 デザイン系、音楽系、演劇系、コンピューター系など(たとえばシスコのネットワークやJAVAのクラスもあります) 基本の教科を習得するのは当たり前ですが、授業でバンドやオーケストラがあると上達もすばらしいものがあり、プロ顔負けの演奏をします。 これらは、すべて大学受験の時のエキストラカリキュラム=課外授業の重要性を認識したものです。 大学は学校の成績が良いのは当たり前で、それ以上になにをやってきたか、スポーツや芸術などの成果をとても重視するからです。 授業以外なにもやっていないと不利になります。 スポーツは、クラブという形で行われますが、毎日2時間程度練習があります。スポーツクラブとはいうものの、アスレチックというカテゴリーとなっており、大学の時に重要な要素になります。 忙しい勉強、宿題とともに忙しくスポーツをする、さらに忙しく芸術関連もする、となるとなかなか大変な毎日になります。 これに 加え、独自にピアノや絵を習っているなどとなると毎日分刻みのスケジュールですが、そういう高校生がたくさんいます。 アメリカの高校は上級生は車で通学しますが、下級生は親の送り迎えが大半ですから、親も子供のスケジュールにあわせた忙しい生活となります。 (一般の通学帰宅は自宅から学校までの距離によりスクールバスもある) 得意科目については、出きる生徒はどんどん難しいクラスを受けることができますが、すくなくとも基礎から順番にクレジットを取得しておかなければならないものが大半です。 しかし、毎年学校に行って くるだけでは、いわゆる飛び級はそう簡単ではありません。 そこで、アメリカの高校は夏休みが勝負だといわれています。 日本ではアメリカの高校は夏休みが 長いという印象が一般的です。 たしかに、6月の初めから中旬にかけてもう夏休みが始まり、秋の新学期は9月の初め(といっても4日とか5日と中途半端)から始まりますので、2ヶ月半から3ヶ月もあるわけです。 1年の1/4もの長い休みですが、いうまでもなく、この夏休みがアメリカの高校生活の勝負になるのです。 成績はAからFで評価されます。 AといってもA,A−,BでもB+,B,B−というように比較的細かくわかれています。 これらの成績はテストだけではなく、授業態度、宿題の提出やその質などを総合して評価されます。 テストによる評価は20%以下というクラスもあります。 宿題がもっとも重要な要素で、宿題を怠るとどんなにテストが良くてもよい評価をえることは出来ません。 宿題は、数学以外は、調査とレポート形式が圧倒的に置く、徹底的に文書を書かせます。 宿題の締め切り間際になると、みなパソコンに向かって何時間も座って必死になります。 これが、毎日のように続きます。 いい加減なレポートはすぐに悪い点数につながります。 なお、アメリカの高校の多くは、絶対数字(たとえば平均94点以上ならAというように)で成績を決めるので、極端なことを言えばクラス全員がAのこともありえますし、全員が落第することもあります。 もちろんそうならないようにクラスに応じた難易度のテスト、宿題などが出るように工夫されています。 しかしAを取って来たからといって喜んでいられないこともあります。 |
||
|
アメリカの高校と夏休み |
||
|
アメリカの学校教育は夏休みが勝負です。 しかし、夏休みの宿題はあまりありません。 アメリカの高校に限らず中学校も小学校同じですが、夏休みが驚くほど長いです。早いところ(主に私立)では、6月1日から、公立でも遅くとも6月20日ごろから夏休みです。夏休みの始まる日は冬に雪で学校が閉鎖になった日数で若干ずれます。 大雪で2日閉鎖になると2日夏休みが始まるのが遅くなります。 そして秋の新学期(アメリカは9月に新学期が始まり6月に終わる)が始まるのが9月の初旬です。 日本の北国を除く多くの学校の様に9月1日からぴったりと始まるわけではありません。 3ヶ月、すなわち一年の4分の1もの長い休みですから、この間に何をするかによって、大きな差が出てきます。 この差はスポーツ的な差であったり、学力的な差であったりさまざまです。 なにもしないで夏休みを終わる子供と、夏休みを充実して生活した子供では、成長に大きな差があらわれることは言うまでもありません。 アメリカの子供たちは夏休みにはキャンプに行きます。
中でもアカデミックキャンプは重要視されています。 多くのアカデミックキャンプでは、クレジットコースを用意しています。 ようするに単位取得キャンプです。 なんの単位かとうと、教科単位です。 中学でも高校でも大学のように学校の教科は単位という考え方で、その単位を取得すれば、その教科は終了となります。 これを夏休みを使って取得してしまうというのがクレジットコースです。 たとえば、通常学校では、数学の代数のクラスが学校でありますが、これは毎日1時間とすると1週間で5時間で、1年間(実質9ヶ月)勉強し単位を取得するわけですが、これをキャンプで1日2−3時間で5週間、120時間で取得しようというものです。 これらを実施するキャンプは近隣の公私立学校から公認されています。 クレジットを取得すると、それを学校に報告すし、学校側が認めるとその単位は終了し1段階上のクラスを秋から習得できることになります。 これを中学のころから初めて各夏休みを利用してクレジットを取ってそれが学校に認められるとすると、9年生(日本の中3相当)で微積分まで終了することになります。 そして10年生(日本の高校1年)ぐらいまででAP(Advanced
Placement)を取り大学1年生のクレジットをもらうということも可能になります。 こうやって出きる子供たちは夏休みを有効に利用して、進んでいくのです。 また
、そこまで行かずとも秋から習う授業の予習クラスを受けることによって学校の成績をよくすることが出来ます。 毎年夏休みに予習クラスを受け、成績をよくすることも極めて重要なことです。 また、スポーツも重要です。 夏ですから子供たちは思いっきり体を動かしてスポーツし体を鍛えます。 夏休みが終わると皆一回りもふた回りも大きくなってきます。 心身ともに成長しているのです。 夏にはさまざまなスポーツキャンプがあります。 野球、テニス、バスケット、水泳、ラクロス、ゴルフなどなどたくさんあります。 もちろんこれらキャンプで一生懸命やっていたことも大学や私立高校編入時などには、多少有利に利用することも出来ます。 キャンプの多くはほとんどが8月の第1週目で終了し、8月から9月初めまでの1ヶ月強は家族との旅行や友達と友好関係を築くことに利用できます。 それだけでも日本の夏休みと同じ程度の期間があります。 アメリカの多くのボーディングスクールではアカディミックサマーキャンプを実施しています。 主要大学でも、高校高学年向けのサマースクールを開催しています。
また、スポーツはあらゆる地域で数多く実施していますが、NIKEのキャンプがDAYとBOARDINGもあり有名です。 |
||
|
コミュニティーサービス |
||
|
アメリカの高校は卒業までに40時間の奉仕活動を行わなければなりません。 これは、正式な単位として、卒業条件となっています。 これをコミュニティーサービスといいます。
地域への奉仕活動の一環ですが、アメリカ的な奉仕活動の意識を植え付けるものです。 コミュニティーサービスは、土日や夏休み、春、冬休みなどを利用して行われます。 それぞれの地域で、学校とタイアップしたプログラムが多数用意されています。 町の清掃にはじまり、老人ホームでの介護や音楽会の開催、低所得者層の子供たちに無料でピアノを教えるなど、さまざまなものがあります。 これを全部で40時間行います。 主に10年生(ソフモア)から行います。(アメリカの高校では大学と同じように、1年生をフレッシュマン、2年生をソフモア、3年生をジュニア、4年生をシニアと呼ぶ) 40時間というと普通の会社の1週間分ぐらいの時間ですから、たいしたことはありませんが、高校生にとっては、授業もありクラブもありと忙しい中から時間をつくらなければならず、以外とみな大変な思いをしているようです。 アメリカの高校生はこうして奉仕活動の重要性を学びます。 |
||
|
ガイダンス・カウンセラーの存在 |
||
|
アメリカの高校にはガイダンスカウンセラーがいます。 公立でも私立でも同じです。
日本の高校にはあまりいない存在です。 しかもたくさんいます。 ガイダンスカウンセラーとは、それぞれの生徒の進路指導を含む生活指導などを行う人たちです。 生徒に問題があるとガイダンスカウンセラーが登場します。 担任の先生という考え方はあまりなく、ホームルームの先生というのが他にいます。 ホームルームの先生というのは、朝ホームルームの時間(ほんの10分程度)に会う程度です。 進路に関する話にも登場します。 たとえば、学校に推薦状を書いてもらう時にも登場します。 生徒の悩み事を聞く時にも登場します。 しかしガイダンスカウンセラーたちは授業では教えません。 カウンセラー専門職です。 日本的な保健の先生とも違います。 進路指導となるとこのガイダンスカウンセラーが生徒の成績などを判断して受験する大学選びを手伝ってくれ、一緒にいろいろな事を考えてくれます。 ガイダンスカウンセラーは独自にオフィスをもっており、独自に保護者を呼び出して面談したり、コンフェレンスを開いたりもします。 たとえば、大学受験で、SATってな に、ACEってなに、とわからない記号がたくさん出てきた時もガイダンスカウンセラーに聞きます。
アメリカの大学では、カウンセリングの専門教科があり、カウンセリングを専門に学問として学ぶのです。 しかも大学院まであります。 それほど、教育においてカウンセリングが重要視されています。 |
||
|
APとは |
||
|
APとはAdvanced Placementのことです。 今や進学を希望する高校生の間では、APをいくつとったか、結果はどうだったかということが日常お話題になっています。 APとはカレッジーボード(College Board )が主催するAdvanced Placement(アドバンスドプレースメント)のテストです。 色々な科目にAPのテストがあります。 日本語も2007年の秋から実施されます。 アメリカの高校では同じ科目でもいくつかのレベルを授業として実施しています。 たとえば、数学であれば Calculus, Honor Calculus, AP Calculus AB、BCといった具合です。これらは日本的にいうと全部微積分のクラスですが、成績・能力によってこれらから選択する(学校が指定する)ことになります。 APがついたものがAdvanced Placement用であり、それらの授業を終了するとAPテストを受けることが出来ます。 (終了しなくても先生がOKすれば受けられる) APは、大学1年生レベルの内容です。 APは5段階評価で5が一番良い成績です。 大学によって違いますが、4か5の点数を取ると大学1年のある一定の授業単位を修得したとみなされパスすることが出来ます。 すなわち早く難しいコースや専門コースに進むことが出来さらに、大学によっては、その分授業料が安くなるというメリットがあります。 このためアメリカの高校生は必死になってAPを取得しようとします。 AP授業は、普通の授業と違い、かなり難しいことをします。さらに、宿題の量も半端ではありません。調査、レポート方式の多いアメリカの高校では、連日深夜までレポート作りということになります。 時間がいくらあってもたりない、というのがAPです。 APをたくさん取るとそれはそれで大変なことになりますが、メリットも大きいのでみながんばるわけです。 大学に入るには勉強だけではなく、課外授業が重要であるため、さらにスポーツや芸術関連もやらなければならず、アメリカの高校生というのは、かなり忙しいということになります。 アメリカには日本の塾というものがあまりありません。 |
||
| SAT | ||
|
アメリカの大学と高校を考える時にSATは切って切り離すことが出来ません。 SATとはいわゆる共通テストのことで、ほぼすべての大学で提出を求められます。 日本の大学も帰国子女枠で受験するときには、SATの提出を求める大学が多くあります。 SATは、サットとかエスエーティーと呼ばれたりします。 大学で提出を求められるからといって高校がSAT受験を準備してくれるかというとそうではなく、自分で申し込まなければなりません。 インターネットで申し込みます。 SATは、実は、高校の授業を受けているだけでは、良い点を取れず、それなりの勉強が必要です。 毎日忙しいアメリカの高校生は、授業、そして、スポーツ、音楽、美術などといった課外授業に加えてSATの勉強をしなければなりません。 参考リンク:
|
||
|
|
||